CCCD絶滅へ

エイベックス、CCCDの採用を弾力化
http://www.avex.co.jp/j_site/press/2005/press040917.html
ソニーが禁止機能の全廃を検討
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040918k0000m020161000c.html
 結局、CCCDに変えた所で円盤の売上は増えなかった、というかむしろ減った事が、ここ2年位の市場実験で明らかになったと言う事なのだろう。市場の力は偉大だ。
 ここで、音楽CDをよく買っていた頃から現在までの、自分の音楽購入の傾向を纏めてみる。

  • 音楽CD全盛時代(〜1999年)
    • 欲しいCDは買う
    • 興味がある程度のCDも買う(外れだった場合、売る)
    • 毎月アルバム5〜8枚を購入
    • 月に15000〜20000円前後の出費

・ 当時はほんとうに良く音楽を聴いていた。

  • CD-R普及時代(〜2002年)
    • 応援したい新人のCDは買う
    • 毎回買っていたアーティストのCDは買う
    • 興味がある程度のCDは、TSUTAYAで借りてCD-Rにコピーする。TSUTAYAに無ければ買わない
    • コピーを毎月7〜8枚、買うのは月に1枚程度
    • 月に4000円程度の出費。

・ 好きな曲のジャンルは広がった
・ 広く浅く音楽を聴くようになった
・ 「興味がある」程度のCDに3000円払う気になれなくなった
・ 曲はMP3化してPCで聴く。滅多にステレオを使わなくなった
・ 音楽よりPC周りに金を使うようになった

  • CCCD登場〜現在
    • 応援したい新人のCDは買う
    • 毎回買っていたアーティストの多くが解散・引退
    • CCCDは買わない
    • CDも借りない(引越しでレンタル屋から遠くなった)
    • 音楽DVDをたまに買うようになった
    • CD買うのは月に1枚程度
    • 月に3000円程度の出費。

・ CCCDは買わないというか、眼中に入らなくなった
・ 結構聴いていたアーティストでも、新譜がCCCDと聞くと興味を無くした
・ 旧作やアニソンばかり聴くようになった
 こうして見ると、CD-Rの普及によりタダみたいな値段で市販CDと同内容のCDが手に入る様になった時点で、既に自分から「音楽円盤に金を払う」という文化が失われていたのが良く分かる。楽曲データのネット販売などで、また自分の音楽熱に火がつく事もあるんだろうか。