特捜戦隊デカレンジャー #37「ハードボイルド・ライセンス」

http://www.tv-asahi.co.jp/dekaren/story/0037/index.html
 いっや〜良かったです。悲恋物の王道を行ってくれました。異色作(というか、刑事メロドラマ)でしたが、ストーリー演技演出と3拍子揃った、現時点での本作最高傑作じゃないですかね。デカレンジャーでここまで感動できるとは思いませんでした。以下、素晴らしいと思った点を箇条書き。

  • ホージー役の方の演技。最初の頃はかなりの大根だったのに、上手くなったなあ…。いつも以上に寡黙な表情が、男の心境の変遷を見事に表現していたと思います。
  • 事情を知らないバン達。彼らのいつも通りの明るいノリ、仲間思いの言動が、返って話の悲劇性を引き立てていました。普段の雰囲気を逆手に取った演出が素晴らしい。
  • 信号機、ヒロインの歌など、小道具の使い方。単なるカッコつけで無く、ポイントポイントで効果的に作用してたと思います。
  • ラストシーン。ありがちですが泣けました(実際泣いた訳じゃないけど、ホージーに感情移入できました)。ただただ悲しい別れと、それでも明日に向かって一歩踏み出すホージーを描いた、完璧なラストシーンだったと思います。
  • エンディングテーマ。いつも通りの「ミッドナイトデカレンジャー」ですが、今回この曲が、哀しみに耐えるホージーが「俺はデカレンジャー、この位の事で悲しんでは居られない」と自分に無理矢理言い聞かせている歌の様に聴こえました(特に「完全無欠のパトローラ〜」のあたり。泣ける)。今回は、このED曲含めて、一本完結した話を見たという気分になりました。

あと、これは言わずに居られない突っ込み所。