HD DVD陣営、ハリウッド4社の支持を獲得――次世代ROMメディア統一の可能性も

http://ne.nikkeibp.co.jp/members/NEWS/20041129/106614/

BDAへの参加を表明した米FOX Technology Group,Optical Media,Special AdviserのMichael O'Neill氏は,(中略)コメントの中でHD DVDとの比較を慎重に避けていた。
これに対して今回の3社はそれぞれのニュース・リリースで「HD DVDの方が優れている」と明言した。
HD DVDは,ROM媒体の製造コストの低さや作りやすさといった点で,明らかな優位性がある。これにより,消費者に高画質の映像体験を最も手ごろな価格で提供できると我々は信じる」(米Paramount Pictures Corp. PresidentのThomas Lesinski氏)。
 「我々は,姿を現しつつあるすべてのホーム・エンタテインメント技術を評価した結果,最も消費者にとって有益な技術としてHD DVDを選んだ」(米Universal Studios Home Entertainment社 PresidentのCraig Kornblau氏)。
 「我々は,HD DVD規格を技術とビジネス両面で広範囲に調査し,注意深く検討した。その結果,HD DVDが最も高性能で,かつ耐久性と信頼性の両面において優位性を持っていると結論付けた」(米Warner Bros. Entertainment Inc.,New Business Development and Strategy,Executive Vice PresidentのKevin Tsujihara氏)。

 ブルーレイに当然の様に押しまくられ瀕死かと思われたHD DVDが脅威の大逆転。逆にBDを土俵際に追い詰めています(ROMメディアとしては)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041129-00000036-zdn_lp-sci

会場で発表された、支持を表明した4社の各社販売シェア数値はWarner Bros. Studiosが22.0%(傘下のNew Line Cinemaを含む)、Universal Picturesが12.2%、Paramount Picturesが8%となっており、合計すると42.2%にのぼる(10月10日現在)。
次世代の光ディスクとして競争を続けるHD DVDBlu-ray Disc(BD)だが、「ROMに関しては、支持するハリウッドスタジオのシェア合計が51%になれば自然と流れはそちらに傾く」という業界関係者もおり、HD DVD陣営としては残りの8.8%をいかに自分の陣営に引き込むかがポイントになる。

 シェア2位のDisneyがHD DVD陣営に属している事を考えると、既にROMメディアでは勝負が付いてしまったのかも。BDの大容量は魅力ですが、ROMとしては多少容量が少なくても結果としての画像が綺麗なら問題無いかなあ。BDには録画媒体として頑張ってもらいたい所。