新選組! #29 「長州を討て」

 今回は駄作だったと思います。大枠のドラマ(禁門の変)に対する目線がシーン毎にバラバラで、作劇に一貫性を欠いていたのが原因でしょうか。演出上のテンションもまちまちで、久坂玄瑞の真剣な自滅劇の後に桂と捨助の軽薄な絡みが続いたりと、各所で個々人の熱演を殺している印象を受けました。これだったら、佐久間象山の「信じた道を進め」(大意)という台詞を軸に久坂と近藤をシンプルに対比させた話にした方が盛り上がっていたのでは無いかと。
 次回予告。「近藤勇、増長」で無くて「永倉新八、反乱」ですか。何とも微妙な展開の予感が。ただ隊内の人間関係が動く事については楽しみです。